生命保険・年金保険には入ってはいけません

シニア世代が生命保険に加入するケースが増えています。テレビCMなどで、「高齢者でも入れます」とか「病気をした人も入れます」などとうたっているのをきくと、「一つくらい」と考えてしまいがちですが、お金のむだです。「誰でも入れる保険」にメリットがあるはずがありません。「万が一」に備えるのはお金がない人です。若くて貯金がない人が、万が一病気をしたりケガをしたりして何か月も働けなくなったり、亡くなって家族が生活できなくならないようにするために保険に入るのです。

既に一定の資産をもち、生活に困らない人が保険に加入するのは無意味です。かけた保険料分だけ捨てるようなもの。そんなことをするくらいなら、アフリカの恵まれない子供たちのために寄付をした方が、ずっと役に立つでしょう。「一時払い年金」のような投資型の生命保険もありますが、リスクがあるのでやめるべきです。
保険も不動産も株券も紙くず同然になることがある
生命保険や不動産、株や債券が、紙くず同然の無価値なものになることは歴史上で何度かありました。しかし、現金が紙くずになったことはありません。過去の何度かの金融危機において、最も損の少なかったのは預貯金で資産運用をしていた人たちです。もちろん、今は銀行が倒産することがあり得ますので、銀行預金も100%安全なというわけではありませんが、たとえつぶれても預金保険機構で1000万円までは保証されます。ゼロになることはありません。

若い人たちであれば、さまざまな運用方法を試して自分の資産を少しでも増やし、生活を楽にしようと考えるのも悪くはありませんが、シニア世代が今さらあくせく小銭稼ぎをしても仕方がありません。どっしりと構えて、一番リスクの小さな運用である銀行預金にすべて預けておくのがベストです。
シニアになったら、お金の心配をしないで生きる
どんな投資手段を使っても、運用状況は気になるものです。保険、不動産、投資信託、外貨、金などなどさまざまなものがありますが、一度それに手を出してしまえば、運用がうまくいっているのかどうか気になります。シニアになったら、そんなお金の細かな運用のことなど気にしないで生きるのが得策です。これまでの人生をさまざまなことで頭を悩ませてきたのですから、そろそろ余計なストレスから解放された生活をおくるようにしていきましょう。

そのためには、もっとも単純なルールをつくることが大切です。「投資はしない」と決めてしまえば、お金のことで悩むことはなくなります。今あるお金の中で、どう生きるのかを考えるだけで済むのです。とても簡単なことです。

20から60代まで、お金のことではいろいろなことがあったでしょう。シニアになったらそんな面倒なことを考えず、あまり裕福ではなかったとしても、「あるお金の中で生活する」「夢のように資産が増えるなどとは考えない」ということを肝に銘じて、身軽に生きていきましょう。夫婦で楽しく生きることが何より大切です。