「手続き記憶」は体をコントロールするために使われていた機能

体からの働きかけによって脳は活性化する

脳の本来の機能は、「考える」ということではありません。エサをとたったり外敵から身を守ったりするのが本質的な機能です。「手続き記憶」は当初は体をコントロールするために使われていた機能です。もっとも下等な動物たちの脳は、身体を動かすことだけに使用されています。

一方人間は下等生物とは異なります。進化の過程の中で、繰りかえし訓練すると機能が向上するという手続き記憶の回路を別に転用することを思いついたのです。本来の目的とは異なった「直感」というところにまで使われ始めました。そのため、運動と直感との間には密接なかかわりがあります。

ハシを加える実験の驚くべき結果とは?

口にハシをくわえる実験をしたところ、とても面白いことがわかりました。ハシをたてにして上唇に挟みこんで「んー」と言いながら読むスタイルと、横にして「いーっ」とかみながらのスタイル。被験者にそれぞれでマンガを読ませてみて、マンガのおもしろさに10点満点で採点してもらったのです。そると、「いーっ」の方が平均で2点も高いという結果になりました。

この違いの原因は、「いーっ」のスタイルが笑顔の筋肉の動きと似ているからだと推定されます。マンガが面白いから笑うという側面はもちろんあるのですが、笑っている顔を作ることで楽しくなるという側面がとても強いことが分かったのです。笑顔をつくれば人生が楽しくなるということです。

ドーパミンが活躍する!

「いーっ」とかんだときの脳の活動を調べてみると、ドーパミン系が活動していることも分かっています。ドーパミンは快楽を生み出す神経物質とも言われるものです。かむ動作が本当に楽しさを生む出すことと関係していることが分かったのです。

さらに実験を追加して、たくさんの単語をならべた中から、「幸せ」や「快適」などの心地よい言葉を探してもらう実験をしたところ、「いーっ」とかんだ状態で探すとスピードが速くなりました。脳至上主義的に考えれば、楽しいから笑うのですが、実は、笑っているから楽しくなるのです。

脳は体がどんな状態なのかを感知してそれに合わせて行動するようになっています。口が笑っているという情報を感知すれば、「ああ、楽しいんだ」と理解するわけです。「楽しいなら、ドーパミンを出してもっと楽しくしなくちゃ」となっていきます。脳よりも体の方が大切で、体に引っ張られる形で脳が活性化していくとも考えられます。

今の世の中では、言葉で説明できないことは往々にして否定されていしまいます。ところが、経験に裏打ちされた直感は実際は正しいことが多いのです。言語で説明できないからといってバカにする世の中はとても危険だとも言えるでしょう。

年をとるごとに、自信を持って直感力を働かせ充実した日々を送ることが大切です。シニアのカップルが生活全般を楽しんで過ごすためには、直感力を大切にしなければなりません。日ごろから体を適度に元気に保ち、色んなことに興味をもって、若い脳を維持してください。
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